共働き夫婦の住宅ローン

女性が結婚後も、それから出産後も働き続けることが普通のことになって久しいですが、住宅ローンを組む際、夫婦2人の収入を合算して借入れを行う「収入合算」や夫婦それぞれローンを借りる「ペアローン」を選択するケースが増加しているそうです。住宅ローンを利用した人の約40%が収入合算またはペアローンだったという調査結果が出ています(日経新聞2025年8月2日記事より)。

夫婦の片方(例えば夫)の収入で住宅ローンを借りる場合は、収入のある人(夫)が主債務者になる「単独ローン」となりますが、共働きの場合は、単独ローンより多額のお金を借りることができる「ペアローン」、「連帯債務型」、「連帯保証型」といった選択肢もあります。

単独ローンとは

特徴:夫婦どちらか一方の収入で審査を受けて、主債務者になる。借入れ可能金額は主債務者の収入に応じた金額になる。

メリット:手続きがシンプル。

デメリット:借入れ可能金額が少ない。

ペアローンとは

特徴:夫婦各自の収入で審査を受けて、各自が主債務者になる。借入れ可能金額は各自の収入に応じた金額になる。

メリット:単独ローンより借入れ可能金額が多い。各自の返済条件は各自で違う契約になる。住宅ローン控除や団体信用保険を2名分利用できる。

デメリット:諸費用が2契約分かかる。どちらかの減収により返済が行き詰まる可能性がある。

連帯債務者とは

特徴:夫婦の収入を合算して審査を受けて、一方が主債務者、もう一方が連帯債務者になる。借入れ可能額は、主債務者と連帯債務者の合算収入に応じた金額になる。

メリット:単独ローンより借入れ可能金額が多い。住宅ローン控除が2名分利用できる。

デメリット:金融機関によっては、連帯債務者は団体信用生命保険に加入できない場合もある。どちらかの減収により返済が行き詰まる可能性がある。

連帯保証型とは

特徴:夫婦の収入を合算して審査を受けて、一方が主債務者、もう一方が連帯保証人になる。借入れ可能額は、主債務者と連帯保証人の合算収入に応じた金額になる。

メリット:単独ローンより借入れ可能額が多い。

デメリット:連帯保証人は住宅ローン控除や団体信用生命保険の対象外のため利用できない。

金融広報中央委員会「知るポルト」参照
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/tomobataraki/tomobataraki003.html#loan

まとめ

夫婦がそれぞれ融資を受ければ高額物件に手が届く一方で、ともに完済まで働き続けることが前提になるため、離婚したり、1人が病気などで働けなくなったりしたら、たちまち返済が滞る可能性もありえます。

実際に、ペアローンを組んだ夫婦が、離婚後に夫婦おふたりとも自己破産した案件がありました。メリットとデメリットを十分に勘案して慎重に検討することが肝心です。